恭先生:「…。…悪いが…。」
少し照れ臭そうな恭先生の声が耳元で囁く。
恭先生:「お前が高校生だったときも、教育実習に来たときも、…俺は男子生徒にいつも焼いてたんだが。」
バッと私の体を離すと、私に背を向けてキッチンの方へ行く恭先生の後ろ姿。
恭先生:「やっぱ!この話ストップ!…情けないのは俺も同じなんだって…。…いつまでたっても子供のままなんて、俺も同じだよ。」
頭をかきながら、恭先生は私に背中を向けたまま立ち止まった。
恭先生:「…奈緒、だから…俺は、奈緒と一緒に成長していきたい。俺にとって生徒は、大切だけど、…奈緒が何よりも大切だから…。だから…」
少し言葉に詰まって恭先生は黙り込む。
そんな恥ずかしそうで、私のために必死で言葉を選んでるそんな背中が、愛しくて、愛しくて
胸がキュウッと締め付けられる。
恭先生:「だから…お前が不安になれば俺も不安になるし、お前が泣いてたら俺も悲しくなる。…奈緒が幸せなら俺も嬉しいし、…離れてほしくないのは俺も一緒。ってか、離すか!!…いや、だから…俺が言いたいのは…」
…


