ガチャガチャ!




何で…、何で開いてないの!?




グスッと流した涙を拭って



…、教室に行かなきゃ…。





何で私が、あんな奴らのために涙を流さなきゃいけないの?



まだ始まったばかり!



幸い、クラスは違うし!



大丈夫っ!



そうだ!ヤヨッチャンに聞いてもらおう!高木先生にだって言ってやるんだっ!


大丈夫、大丈夫…。


そう自分に言い聞かせて、私は教室へ向かった。






ガラッ



高木先生:「お!杉野!お前遅刻だぞ〜。はいチェック!」


そういつものように笑う高木先生に、何事もなかったように笑ってしまう私。


「あはは、やっちゃったー!」


そう言って自分の席に戻り、机に伏せた。




ツンツンッと肩を突かれて起きると、ヤヨッチャンが心配そうに私を見る。


そんなヤヨッチャンに思わず涙が出そうになった。


その時本当に気付いたんだ。



私のこと心配してくれる存在が、すぐ隣にいることを。



今まで、当たり前だと思ってたことが…




こんなに暖かいなんて………




ありがとう、ヤヨッチャン…