本石君:「すーぎの!」



ヨッと呑気に笑ってグランドのそばを歩く私の肩を叩く部活終わりの本石君。


「…呑気そうでいいね…。」


カクッと肩を落として俯く私に本石君は不思議そうに顔を傾ける。


本石君:「どーした?三浦先生にフラれたか?」


からっかているのか、心配してるのか良く分からない表情で私に聞く本石君。


「いや、もうとっくにフラれてるようなものです。…ちょっとね、1組の新山さん達3人組に三浦先生といる所ばれちゃって…。」


何だか、本石君は結構私の良き理解者って感じ。


前は、そんなに頼りにしてなかったけど…。


ヤヨッチャンと仲良くなりそうだけどな?


でも、話聞いてくれるし頼りになるのかも…


本石君:「うわ!マジで?…頑張れよっ!」


前言撤回…


「頑張れじゃなくて、助けてよ!!…やっぱ男子の中でも噂があるんだ…?」


ムッとする私の頭をポンポンと叩きながら、話し出す。


本石君:「まぁ杉野が死にそうになったら助けにいくよ。…1組の奴ら結構、ヤバいかもな。良く聞くぜ?イジメってマジであるんだなーって思うよ。」



…客観的。