杉野巫 Side
「三浦先生…好きです。…どうですか?…伝わりましたか?」
あまりにも恥ずかしく、鼓動を打つ。私は思わず俯いて、三浦先生から視線を外す。
何回目だって、毎回ドキドキしちゃうんだもん!
でも、届いてほしいんです…。伝わってほしいんです。
杉野:「…届き、ましたか…?」
返事のない三浦先生に少し心配になりそう言って顔を上げると、
杉野:「わっ」
グイッと引き寄せられた体が、三浦先生の温もりに包まれる。
一瞬、何が起こったのか思考回路停止。
ちょ、ええええええええっ!
ヤバい!カァァアッと熱くなる全身。
火が出てもおかしくない!
信じられないこの状況に混乱する頭と、今にも飛び出しそうな胸のドキドキ。
三浦先生:「…届いてます。君の1回目の好きから…。」
1回目の好きって…!?
カァァっと更に赤くなってしまう。
暗くて本当によかった。こんな顔誰にも見せられない!
「か、かかかか、数えて、たんですかっ!?」
動揺しまくりの、噛み噛みの私を、フッと笑う三浦先生の息が耳にかかる。