俺はこんな年になってまで自分のことばかりだったと後悔した。
大人になったつもりでいた。
いや、もう大人なんだ。
嫌でも大人になってしまうんだ。
だから、真っ直ぐになることを…俺は恐れていたのか?
グルグルと様々な疑問が頭に浮かび上がり、悩まされる。
生徒の気持ちを
決め付けていたのは確かだ。
一回り上をゆく高木先生に圧倒され、改めて自分の未熟さを痛感した。
"吉崎"も…高木先生のそんな所が良かったんだろう。
こうだと決め付けずに
真っ直ぐで寛大
俺の持っていないところを
沢山持っている高木先生に。