13回目の好き





三浦一樹先生 Side




何をやってんだ、俺は………。




杉野を助手席に乗せて、海へ向かって車を走らせる。




高木先生に会ったら、何て言われるか…。




自分でも、分からないんだ…。





本当に…何をしてるんだろう…。



チラッと杉野を見ると、嬉しそうな横顔が映る。





凄く、当たり前のように感じていた。




杉野:「三浦先生の車初めてです!」




そうニコニコと微笑む杉野。






何故だろう…。




それが…嬉しいと思ってしまうのは…。




けれど、何故かムシャクシャしてしまう。




海へ行く気なんて全くなかったんだ。




けれど…杉野が、あれだけ俺と行きたいと言っておいて、高木先生に連れて行ってもらおうとするから…!



それに、驚いたのは連絡を取り合っていたことに、だ。




「何故、高木先生の連絡先を?」




つい聞いてしまう。



いや、教師と生徒が連絡を取り合うなんて今じゃ当たり前なのか?


杉野にとって高木先生が担任だからか?





連絡を取る必要があるか?