何でこんなことになってしまったのか、本当にわからない。
ほんの10分前に戻りたい……。
高木先生め!!後で文句言いに行ってやる!
「…分かった!絶対秘密ね…。自分から言うの恥ずかしいから高木先生に聞いといて。」
それだけ言うと納得したように本石君は笑って、自分の教室へ戻って行った。
ヤヨッチャン:「みっこ!さっきの本石君だよね?」
席に戻ると驚いた顔をしながらヤヨッチャンが駆け寄ってきて、聞いてくる。
「もおおヤヨッチャン!聞いてよ〜!」
ヤヨッチャン:「何々?みっこ、本石君といつの間に仲良くなってんの?」
「仲良くないし!とりあえず、本石君に三浦先生のことばれたぁー!」
ヤヨッチャン:「?何でそんなことに?」
「何もかも高木先生のせいだ!…とにかく、本石君の好きな人を知っちゃったから、その交換条件に私は巻き込まれたの!」
ヤヨッチャン:「へぇ!野球部キャプテン、成績優秀…、ガッチリと鍛えられた体に結構惚れる女子は多いんだよね!特に年下からね!でも、女の噂は聞かないから凄く気になる!」
まぁ、まさか年上の吉崎先生が好きだなんて、かなり意外なんだけど…。


