恭先生:「おーまーえは!いったい誰に抱き着いてんだっ!!!」


そう怒鳴った恭先生は本石君の腕を掴んで引っ張って、道具部屋から出て行く。


本石君:「ちょ!離せっ!」


「き、恭先生!」


慌てて、後を追うと恭先生の手を振りほどく本石君が目に映る。



本石君:「っ!何だよ高木っ!!俺は本気なんだっ!邪魔すんなよ!」


恭先生:「…吉崎先生は付き合ってる人がいるって言ってるだろう!?」


「!!?」


恭先生、いつから…



本石君:「なっ!先生いつから聞いてたんだよ!?」


恭先生:「お前の叫び声からだ!!それに…邪魔はしてないだろ。お前が吉崎先生に手ぇだそうとしたから止めたまでだ。」


本石君:「…!…何だよ!高木先生には関係ないだろ!好きになったんだ!本気で好きんなったから、付き合ってるやつと別れてほしいって言ったんだ!吉崎先生の彼氏でもないやつに、止められたくねぇっ!!!」


ガッと本石君の制服の首元を掴んだ恭先生は一言。


恭先生:「俺が付き合ってちゃわりぃか!!んん?」


恭先生、そんなに怒らなくても……

と2人の後ろの扉の前で一人ソワソワする私は、何もできず…