「辰美さん、おみそ汁まだありますから大丈夫ですよ」 沙紀ちゃんがそう言うと、ぱぁっと表情が明るくなり、さっさと畳を拭いてちゃぶ台の前に座った。 どんだけみそ汁飲みたいねん。 呆れながら思っていると、叶夜が居間へと入ってきた。 「なんだよさっきからうるせーな」 さっきと変わらず、朝から不機嫌きわまりない顔でちゃぶ台の前に座る。