ぼーっと見ていると、男の子がぐっと前のめりになった。 「自殺願望者?」 思わずそう口にすると、自殺願望の男の子の肩が、びくんと動く。 「へ?」 くるりと顔だけをこっちに向けようとすると、手を置き違えたのか、そのままフェンスから真っ逆さまへと落ちる。