【花】



数日後あたしは朝陽を空き教室に呼び出した。



「朝陽、やっぱりあたし、朝陽とは付き合って行けないよ…」

「俺らまだ付き合ったばっかりだろ?これから好きになってくれればいいって!!」

「あたしはこれ以上朝陽を傷つけたくない。」

「そんなに元彼が好き?」

「うん…。」

「俺が嫌い?」

「違う…。あたしが悪いの…。朝陽といたって、あの人の、事考え…ちゃう。あたしは、朝陽、といる資格なんて…ないから…。」

「そっか…。わかった。わかったから泣くな。泣く程そいつが好きなんだろ?」



涙が溢れてきて止まらない。



朝陽に申し訳ない気持ちと大和への好きの気持ち…。



「朝陽、ごめ…んなさ」



全て言い終わる前にキスをされた。



「謝るなよ。余計惨めになる。これで最後…」



そう言ってまたキスをする。



朝陽、ごめんね。



「じゃあな…。そいつとより戻るといいな!!」

「朝陽!!あたし、朝陽といる時は笑えたよ?ちゃんと笑えた。だからありがとう!!」

「当たり前~。俺を振ったこと後悔させてやるからな!!」

「うん…」



ありがとう朝陽…。