男がぎゃあっと声を上げた。
「何この店! まともな店員いねーのかよ!」
男は奇声のような声を店内に響かせ、ぐるりと見渡した。
「店長いねーの?」
「お客様、大変申し訳ございません」
すかさず飛び出して来た律子おばさんが、
「指導が行き届いておらず申し訳ございません。お代は結構ですので」
と下手に出たのをいいことに、
「当たり前じゃん。金なんか払わねーよ」
男は偉そうにふんぞり返り、ミカチャンの腕を掴んだ。
「出ようぜ。二度と来ねーし、こんな店」
「……」
でも、ミカチャンは男を見つめたまま立ち上がろうとしない。
「何やってんだよ、行くぞ、ミカ」
「……」
「パンケーキなら他の店でも食えるって」
ほら立てよ、と男がミカチャンの腕を引っ張り立たせようとする。
「い。行かない!」
でも、ミカチャンはその手を思いっきり振りほどいた。
「もう、ナオくんにはついて行けない!」
サトコチャンもリノチャンも驚きを隠せない様子でミカチャンを見つめて固まっている。
「はあ? 何言ってんの、ミカ」
「ごめんね。でも、もううんざりなんだ。別れよう、私たち」
ミカチャンの一言に男は顔色を変えた。
「ナオくん、別れよう」
「どうしたんだよ、急に。そんなこと言って、別れる気ないんでしょ。ミカ」
偉そうな態度は一変。
「ああ、もう、分かったよ」
男は手のひらを返したようにころっと態度まで変えてしまった。
「ミカの夢、応援するって。本気であんなこと言ったとか思ってんの?」
ね、とまとわりつく男をミカチャンはバッサリと切り捨てた。
「できればもう、ナオくんの顔、見たくない」
「ミ……ミカ?」
「ごめんね。私、頑張ったんだけど。ナオくんが望むような理想の彼女にはなれない」
男は愕然とした様子で突っ立ったまま、ミカちゃんを見つめていた。
「何この店! まともな店員いねーのかよ!」
男は奇声のような声を店内に響かせ、ぐるりと見渡した。
「店長いねーの?」
「お客様、大変申し訳ございません」
すかさず飛び出して来た律子おばさんが、
「指導が行き届いておらず申し訳ございません。お代は結構ですので」
と下手に出たのをいいことに、
「当たり前じゃん。金なんか払わねーよ」
男は偉そうにふんぞり返り、ミカチャンの腕を掴んだ。
「出ようぜ。二度と来ねーし、こんな店」
「……」
でも、ミカチャンは男を見つめたまま立ち上がろうとしない。
「何やってんだよ、行くぞ、ミカ」
「……」
「パンケーキなら他の店でも食えるって」
ほら立てよ、と男がミカチャンの腕を引っ張り立たせようとする。
「い。行かない!」
でも、ミカチャンはその手を思いっきり振りほどいた。
「もう、ナオくんにはついて行けない!」
サトコチャンもリノチャンも驚きを隠せない様子でミカチャンを見つめて固まっている。
「はあ? 何言ってんの、ミカ」
「ごめんね。でも、もううんざりなんだ。別れよう、私たち」
ミカチャンの一言に男は顔色を変えた。
「ナオくん、別れよう」
「どうしたんだよ、急に。そんなこと言って、別れる気ないんでしょ。ミカ」
偉そうな態度は一変。
「ああ、もう、分かったよ」
男は手のひらを返したようにころっと態度まで変えてしまった。
「ミカの夢、応援するって。本気であんなこと言ったとか思ってんの?」
ね、とまとわりつく男をミカチャンはバッサリと切り捨てた。
「できればもう、ナオくんの顔、見たくない」
「ミ……ミカ?」
「ごめんね。私、頑張ったんだけど。ナオくんが望むような理想の彼女にはなれない」
男は愕然とした様子で突っ立ったまま、ミカちゃんを見つめていた。



