ふらふらと、彷徨うように。
うろうろと、道に迷ったように。
『何をどう説明したらいいのか……とにかくおかしいらしいのよ』
海斗は辺りをキョロキョロと物珍しそうに見渡しながら浜を歩いていたらしい。
全身、ずぶ濡れの状態で。
『さっきね、会長さんがターミナルに問い合わせたらしいの』
まだフェリーの運航再開の目途は立っていないらしい。
でも、もしかすると、このまま天気が回復に向かえば午後からフェリーが出るかもしれない、と言われたそうだ。
『フェリーが動いたら、比嘉さん、石垣島の病院に海斗くんを連れて行くって。今、ターミナルで待機してるのよ。だから、お母さんもお父さんも民宿離れられないの』
「なんで? 海斗、怪我してないんでしょ?」
『うん。でも、どう考えてもおかしいからって。一応診てもらうって』はいいい
「……ねえ、お母さん……」
台風が通り過ぎ、吹き返しの風がおさまるまで、半日かかった。
まだ少し流れの速い灰色の雲の切れ間から、遠慮がちに青空が顔を覗かせはじめたのは午後を過ぎてからだった。
空の便が何便か出航を再開し、ようやくフェリーや高速船が運航を再開したのは、13時をとうに過ぎた頃で。
『今、比嘉さんから電話があったの。海斗くん、入院することになったって。病院ね、陽妃の高校の近くの……』
お母さんから電話があった時はもう14時になっていた。
「良かったね、無事に見つかってさ。あのかじふちん中で無傷だなんて奇跡さ」
校門前で悠真が微笑む。
「とにかくさ、そのみー(目)でちら(顔)見て安心してきなっさー」
「うん」
あたしは頷き、微笑み返した。
「やしが、陽妃ひとりで本当に大丈夫かね。心配だしよ」
道や分かるかね? 、と里菜が心配そうにあたしを見つめてくる。
「平気。ここからそんなに遠くないし。眞栄田先生から地図書いてもらったし」
ほら、とそれを見せると、
「へったくそな地図さー」
里菜が笑った。
うろうろと、道に迷ったように。
『何をどう説明したらいいのか……とにかくおかしいらしいのよ』
海斗は辺りをキョロキョロと物珍しそうに見渡しながら浜を歩いていたらしい。
全身、ずぶ濡れの状態で。
『さっきね、会長さんがターミナルに問い合わせたらしいの』
まだフェリーの運航再開の目途は立っていないらしい。
でも、もしかすると、このまま天気が回復に向かえば午後からフェリーが出るかもしれない、と言われたそうだ。
『フェリーが動いたら、比嘉さん、石垣島の病院に海斗くんを連れて行くって。今、ターミナルで待機してるのよ。だから、お母さんもお父さんも民宿離れられないの』
「なんで? 海斗、怪我してないんでしょ?」
『うん。でも、どう考えてもおかしいからって。一応診てもらうって』はいいい
「……ねえ、お母さん……」
台風が通り過ぎ、吹き返しの風がおさまるまで、半日かかった。
まだ少し流れの速い灰色の雲の切れ間から、遠慮がちに青空が顔を覗かせはじめたのは午後を過ぎてからだった。
空の便が何便か出航を再開し、ようやくフェリーや高速船が運航を再開したのは、13時をとうに過ぎた頃で。
『今、比嘉さんから電話があったの。海斗くん、入院することになったって。病院ね、陽妃の高校の近くの……』
お母さんから電話があった時はもう14時になっていた。
「良かったね、無事に見つかってさ。あのかじふちん中で無傷だなんて奇跡さ」
校門前で悠真が微笑む。
「とにかくさ、そのみー(目)でちら(顔)見て安心してきなっさー」
「うん」
あたしは頷き、微笑み返した。
「やしが、陽妃ひとりで本当に大丈夫かね。心配だしよ」
道や分かるかね? 、と里菜が心配そうにあたしを見つめてくる。
「平気。ここからそんなに遠くないし。眞栄田先生から地図書いてもらったし」
ほら、とそれを見せると、
「へったくそな地図さー」
里菜が笑った。



