恋蛍~クリアブルーの風に吹かれて~









「じゅんにもーお前らやもぉー」


仲里先生に連れられ、あたしたちは応接室に通された。


横長のテーブルに荷物を置いて、右から悠真、里菜、あたしの順番に並んで椅子に座った。


「とにかくさ、髪の毛拭いとけー」


仲里先生はあたしたちにタオルをべんべん投げると、


「空き部屋があるはずやさからさ、許可取ってくるからさ。大人しく待ってろよ」


もーもー言いながら、応接室を出て行った。


結局、帰る手段を失ったあたしたち。


寮の一部屋が空いているらしく、今日はそこに泊めてもらえることになった。


仲里先生が3人の親に連絡を入れてくれて、事情を説明してくれた。


そういうことなら申し訳ないけれど、と承諾してくれて、ひとまず安心もしてくれたらしい。


「ごめんね……巻き込んじゃって」


濡れた髪の毛をタオルでポンポン叩きながら謝ると、


「ほんとにさー。まったくよー」


と、悠真が髪の毛をタオルでわっしゃわしゃ拭き始めた。


「……ごめん」


しゅんと肩をすくめると、


「悠真!」


里菜が悠真の頭をタオルでぶん殴った。


「あがっ」


「何で悠真やそうなのさ!」


「何さ! 何が――」


悠真を無視して、里菜があたしに微笑む。


「いいさー気にさんけー、陽妃。合宿みたいで楽しいさー」


そう言った里菜の陰から悠真がひょこっと顔を出した。


「あっ、やさ! そうさー気にさんけー」


すかさず、里菜が悠真を睨む。


「何さー、調子いいんやっさーから」


「か、かしましいやっさー。優しいって言って欲しいねー」


「いいさーもー」


ふたりには本当に申し訳ないことをしてしまった。


でも、今、ふたりが一緒だということは本当に心強い。


あたしがもう一度「ごめんね」と謝った時、ドアが開いて、仲里先生が戻って来た。