「ちょっと、おばあ。もう本当に大丈夫なんだって」
なんだか本当にくすぐったい気持ちになってくる。
ひっこめようとしたあたしの手をしっかりと両手で捕まえ、おばあはしわしわの額にたぐり寄せた。
「カフー、アラシミソーリ」
その呪文のような言葉を3回唱えて、おばあがあたしの手をそっと離した。
「今のや、幸せが訪れなすように、って意味だしよ」
と、おばあが言った。
「失うこと怖れてばかりおったら、カフーや訪れねーらんよ」
そして、おばあはちゅら玉を見つめて眩しそうに目を細めた。
「あぬ日。海斗やくぬ石を買いに石垣島に渡ったやんど」
美波から聞いた、とおばあは言った。
「陽妃。やーのためさ」
「あたしの? ため?」
胸がぎゅうっと締め付けられる。
「くぬ石や島の祈りが込められているんやっさー」
「幸せが……訪れますように?」
うん、とおばあが頷いた。
「海斗や、陽妃に幸せになって欲しいのさ」
あたしって、底抜けのバケツみたいなバカだ。
「おばあ、あたしね。あの日、海斗にひどいこと言ったの」
水色の光ごと、ストラップを握り締める。
――もう話しかけないで!
なんてことを言ってしまったんだろう。
「よそ者じゃん、あたし。そんなあたしを助けてくれたのも、味方になってくれたのも、海斗だったのに」
海斗はいつも、あたしの話を聞いてくれたのに。
「あたしね、あたしさ、おばあ――」
興奮気味にべらべらしゃべり出したあたしを見つめるおばあの目は優しかった。
「海斗やまだ中学生さ。やしが、やーが思っているほどわらばー(子供)じゃねーらん。わったー(私たち)が思っているよりずっと大人だしよ」
なんだか本当にくすぐったい気持ちになってくる。
ひっこめようとしたあたしの手をしっかりと両手で捕まえ、おばあはしわしわの額にたぐり寄せた。
「カフー、アラシミソーリ」
その呪文のような言葉を3回唱えて、おばあがあたしの手をそっと離した。
「今のや、幸せが訪れなすように、って意味だしよ」
と、おばあが言った。
「失うこと怖れてばかりおったら、カフーや訪れねーらんよ」
そして、おばあはちゅら玉を見つめて眩しそうに目を細めた。
「あぬ日。海斗やくぬ石を買いに石垣島に渡ったやんど」
美波から聞いた、とおばあは言った。
「陽妃。やーのためさ」
「あたしの? ため?」
胸がぎゅうっと締め付けられる。
「くぬ石や島の祈りが込められているんやっさー」
「幸せが……訪れますように?」
うん、とおばあが頷いた。
「海斗や、陽妃に幸せになって欲しいのさ」
あたしって、底抜けのバケツみたいなバカだ。
「おばあ、あたしね。あの日、海斗にひどいこと言ったの」
水色の光ごと、ストラップを握り締める。
――もう話しかけないで!
なんてことを言ってしまったんだろう。
「よそ者じゃん、あたし。そんなあたしを助けてくれたのも、味方になってくれたのも、海斗だったのに」
海斗はいつも、あたしの話を聞いてくれたのに。
「あたしね、あたしさ、おばあ――」
興奮気味にべらべらしゃべり出したあたしを見つめるおばあの目は優しかった。
「海斗やまだ中学生さ。やしが、やーが思っているほどわらばー(子供)じゃねーらん。わったー(私たち)が思っているよりずっと大人だしよ」



