あれほど興奮してわあっと吐き出すようにしゃべり倒した美波ちゃんの口調は次第に穏やかさを取り戻し、
「ねぇねぇが島に来よってからは美波さ、幸せになった」
楽しいよ、そう言ったあと冷静になり、今度は黄金色に輝きながら垂れる稲穂のようにうつむいた。
何と声を掛けていいのか、分からない。
分からなくて戸惑っていると、美波ちゃんがまた話し始めた。
「なんでかね。ねぇねぇが一緒だと美波でーじ安心できる。にぃにぃも楽しそうにしよる」
だからさ、あのさ、ともにょもにょと呟いていた美波ちゃんが、突然、
「やっさあーっ!」
大きな声を出して、がばっと顔を上げた。
良いこと思い付いた、と美波ちゃんが大粒の瞳をダイヤモンドのように輝かせた。
「ケッコンさ! やっさ! やっさあ!」
「えっ?」
「ケッコンしたらどうかね!」
「へえっ?」
思わずぎょっとしたあたしに、ねっ! 、とカエルのようにピョーンと飛び付いて来た美波ちゃんを受け止めながら、
「わっ!」
あたしは体勢を崩してその場に尻餅をついた。
「いっ……てて」
「どうか? ねぇねぇ!」
相当、興奮しているらしい。
「ちょっと待って、美波ちゃん」
美波ちゃんは鼻息を荒くして、座り込んだままのあたしによじ登り、馬乗りになった。
「どうだね!」
「……どう、って」
大きなくりくりの瞳に映り込むあたしはとにかく間抜けだった。
美波ちゃんの肩越しに大きな月が見える。
「にぃにぃとケッコンするといいさ! どうだね!」
「へっ?」
思わず、頬がひくりと引き攣った。
「ねぇねぇが島に来よってからは美波さ、幸せになった」
楽しいよ、そう言ったあと冷静になり、今度は黄金色に輝きながら垂れる稲穂のようにうつむいた。
何と声を掛けていいのか、分からない。
分からなくて戸惑っていると、美波ちゃんがまた話し始めた。
「なんでかね。ねぇねぇが一緒だと美波でーじ安心できる。にぃにぃも楽しそうにしよる」
だからさ、あのさ、ともにょもにょと呟いていた美波ちゃんが、突然、
「やっさあーっ!」
大きな声を出して、がばっと顔を上げた。
良いこと思い付いた、と美波ちゃんが大粒の瞳をダイヤモンドのように輝かせた。
「ケッコンさ! やっさ! やっさあ!」
「えっ?」
「ケッコンしたらどうかね!」
「へえっ?」
思わずぎょっとしたあたしに、ねっ! 、とカエルのようにピョーンと飛び付いて来た美波ちゃんを受け止めながら、
「わっ!」
あたしは体勢を崩してその場に尻餅をついた。
「いっ……てて」
「どうか? ねぇねぇ!」
相当、興奮しているらしい。
「ちょっと待って、美波ちゃん」
美波ちゃんは鼻息を荒くして、座り込んだままのあたしによじ登り、馬乗りになった。
「どうだね!」
「……どう、って」
大きなくりくりの瞳に映り込むあたしはとにかく間抜けだった。
美波ちゃんの肩越しに大きな月が見える。
「にぃにぃとケッコンするといいさ! どうだね!」
「へっ?」
思わず、頬がひくりと引き攣った。



