「美波のこと、嫌いにならん?」
「へっ?」
たまらず、吹き出してしまった。
「何で嫌いになんなきゃいけないの? あたし、美波ちゃんのこと大好きなのに」
「本当?」
あたしはしっかりと頷いて「当たり前じゃん」と微笑んだ。
「だから、今日は行けなかったけど、また行こうね。浜に散歩しに行こうね」
海斗も一緒に、と添えると美波ちゃんの表情はたちまち笑顔になった。
「うん! 3人でね! 行こうね」
その時、上空の遥か彼方から空が割れるような音が降って来て、あたしたちはふたり同時に夜空を見上げた。
星の輝きとは明らかに違う光が点滅している。
夜の便だろう。
せめぎ合う星たちを交わすように、飛行機が北の方角に向かって空を通過して行く。
「ひこうき」
あたしも、あれで沖縄に来たんだっけな。
不思議なものだ、と思う。
移住して来てからまだ1ヶ月も経っていないのに、もうずうっと前の出来事のように感じる。
あの時はこんなふうになるなんて思ってもみなかった。
ただ、ひたすらに漠然としていた。
東京には大概の物があって、お金があれば欲しい物が手に入ったし、会いたいと思えばすぐに会える距離に仲間が居た。
でも、時間を気にせずに、あるいは時間を忘れてしまうくらいに夢中になれる事なんてなくて。
その時に楽しければそれで良かった。
変な話だけど。
東京の1日は長かった気がする。
夜になっても街のあちこちに人があふれていたし、ネオンが輝いていて、時間ばかり気になって。
だけど、この島に来てからは1日が本当に早く終わる。
時間を気にしている暇がないくらい、馴れない生活に環境に夢中になんなきゃいけなくて。
そうじゃないと、取り残されそうで。
実はけっこう、楽しくて。
「へっ?」
たまらず、吹き出してしまった。
「何で嫌いになんなきゃいけないの? あたし、美波ちゃんのこと大好きなのに」
「本当?」
あたしはしっかりと頷いて「当たり前じゃん」と微笑んだ。
「だから、今日は行けなかったけど、また行こうね。浜に散歩しに行こうね」
海斗も一緒に、と添えると美波ちゃんの表情はたちまち笑顔になった。
「うん! 3人でね! 行こうね」
その時、上空の遥か彼方から空が割れるような音が降って来て、あたしたちはふたり同時に夜空を見上げた。
星の輝きとは明らかに違う光が点滅している。
夜の便だろう。
せめぎ合う星たちを交わすように、飛行機が北の方角に向かって空を通過して行く。
「ひこうき」
あたしも、あれで沖縄に来たんだっけな。
不思議なものだ、と思う。
移住して来てからまだ1ヶ月も経っていないのに、もうずうっと前の出来事のように感じる。
あの時はこんなふうになるなんて思ってもみなかった。
ただ、ひたすらに漠然としていた。
東京には大概の物があって、お金があれば欲しい物が手に入ったし、会いたいと思えばすぐに会える距離に仲間が居た。
でも、時間を気にせずに、あるいは時間を忘れてしまうくらいに夢中になれる事なんてなくて。
その時に楽しければそれで良かった。
変な話だけど。
東京の1日は長かった気がする。
夜になっても街のあちこちに人があふれていたし、ネオンが輝いていて、時間ばかり気になって。
だけど、この島に来てからは1日が本当に早く終わる。
時間を気にしている暇がないくらい、馴れない生活に環境に夢中になんなきゃいけなくて。
そうじゃないと、取り残されそうで。
実はけっこう、楽しくて。



