しばらくすると、ガシャンガシャン音が聞こえてきた。
下を見ると、木の根元で双子が梯子を抱えて見上げていた。
「おおーい! 梯子かりて来たよー!」
「下りて来れるかね!」
あたしは起こしていた体を再び倒して、美波ちゃんに言った。
「下りるよ」
「……どうやって?」
不安に押し潰されどうにかなりそうな表情を浮かべ青ざめる美波ちゃんに、微笑んでみる。
「あたしが美波ちゃんをおんぶする」
「ええーい、無理さ! ふたりで落ちてしまうさ!」
脅えきった様子で美波ちゃんがふるふる首を振った。
「大丈夫。あたし、こう見えても力持ちなんだから。だから、美波ちゃん、あたしにしっかりつかまってて」
デイゴの木の枝が太くて良かったと思う。
そうじゃなかったら足場も無くて、あたしまで身動きがとれなくなってしまっていただろう。
あたしはほふく前進するような動きで方向転換した。
「乗って、美波ちゃん」
「い、いー」
小さな腕がそろりそろりと伸びてきて、あたしの首に巻きつく。
美波ちゃんが背中に乗ったのをしっかり確認して、
「動くよ」
あたしは数センチずつ動き出した。
こわいー、と美波ちゃんがあたしの首に巻きついてくる。
何分もかけて主軸となる枝に移る事に成功した時、あたしは額から大粒の汗を落としていた。
「わっ!」
ふう、と一瞬気を抜いた瞬間に手がつるりと滑って、体勢を崩してしまった。
「こわいいいーっ」
耳元で美波ちゃんが悲鳴のような声をあげた。
さすがに全身が震えた。
下を見ると、木の根元で双子が梯子を抱えて見上げていた。
「おおーい! 梯子かりて来たよー!」
「下りて来れるかね!」
あたしは起こしていた体を再び倒して、美波ちゃんに言った。
「下りるよ」
「……どうやって?」
不安に押し潰されどうにかなりそうな表情を浮かべ青ざめる美波ちゃんに、微笑んでみる。
「あたしが美波ちゃんをおんぶする」
「ええーい、無理さ! ふたりで落ちてしまうさ!」
脅えきった様子で美波ちゃんがふるふる首を振った。
「大丈夫。あたし、こう見えても力持ちなんだから。だから、美波ちゃん、あたしにしっかりつかまってて」
デイゴの木の枝が太くて良かったと思う。
そうじゃなかったら足場も無くて、あたしまで身動きがとれなくなってしまっていただろう。
あたしはほふく前進するような動きで方向転換した。
「乗って、美波ちゃん」
「い、いー」
小さな腕がそろりそろりと伸びてきて、あたしの首に巻きつく。
美波ちゃんが背中に乗ったのをしっかり確認して、
「動くよ」
あたしは数センチずつ動き出した。
こわいー、と美波ちゃんがあたしの首に巻きついてくる。
何分もかけて主軸となる枝に移る事に成功した時、あたしは額から大粒の汗を落としていた。
「わっ!」
ふう、と一瞬気を抜いた瞬間に手がつるりと滑って、体勢を崩してしまった。
「こわいいいーっ」
耳元で美波ちゃんが悲鳴のような声をあげた。
さすがに全身が震えた。



