課長に向かってニッコリ笑ってみせる。 ここまで全力で行動しようと思ったのは、課長が初めてなんだ。 外見だけじゃなくて、性悪な性格を知っても、やっぱり変わらず好きだった。 課長の全てが、欲しいと思った。 サァァァ――… 初夏の爽やかな風が、また私達の髪を揺らした。 風に背中を押されるように、一歩足を踏み出した課長。 あまりにも課長の表情が真剣で 私は固まったまま、動けずにいた。 「おまえは、俺が人間でなくても、気持ちは変わらないか?」