なんでなんで!? どうしてっ!? どうして、私の名前を!? 「キミの趣味が人の観察なら、俺の趣味は女性社員の名前を覚える事だ」 ……え? 「女性社員、みんなの名前を?」 私がポカンと聞くと、課長は少し口角を上げて頷いた。 まぁ、そうだよな。 よく考えればわかること。 私の名前を知っていたからって、何をひとりではしゃいでいるの? 名前を呼ばれたからって、そこに“特別”な意味はないというのに。 「でも、まぁ。 フルネームで覚えたのは、キミぐらいかな?」 「……へ?」