初めて、結界の外に出てみた。 ――『ルカ様。 決して、屋敷の門から外へ出てはいけませんよ』 幼い頃から、そうメイドに言われ続けてきた。 完全な悪魔ではない俺は、自分の身を守ることができなかったから。 その為に教えられた、結界を張る技。 自分の身を守るためには、自ら身を隠さなければならない。 それがただ、悔しくて。 自由な兄上が、ただ、羨ましかった。 「ルカ様、到着致しました」