サラの横に並び、上履きに手を伸ばした時。 サラがぎこちない声で言った。 ハッと、隣のサラに目を向ける。 サラは靴箱と向き合ったまま、何やら難しい顔をしていた。 俺は、『あぁ』とだけ短く返し、サラに微笑んだ。 その時。 ジャラ――… サラの首元で、ネックレスが揺れた。 見覚えのある、シルバーのネックレス。 ガシ――っ!!!! サラの腕を強く掴み、俺の方を向かせた。 やはり…… このネックレス…… 「おまえ、それ……」