「さあ?」
震える声を抑えて聞いたのに。
課長の声は、とても涼しげだった。
「少しは楽になるんじゃないか?」
「適当なこと言わないで下さい。
私がどれだけ傷ついたか…課長にはわかりませんよ」
唇を噛みしめながら言った。
早く、この場から去ってほしい。
課長の全てが欲しいと願えば願うほど。
今のこの時間が、とても辛い。
矛盾してる……?
傍にいたいと思うのに、実際隣に来られると辛くて顔も見られない。
話を聞く勇気すら出ない。
私は、一体、どうしたいんだろう。
「……ったく。
世話のやけるヤツだ」
「――っえ!?」



