2人は入っていった。 ……思ったんだが。 別に尾行しなくても大丈夫だよな? 海里、結構アドリブできるし。 とりあえず僕ってバレなければいいんだ。 なら僕がいる必要はない。 帰ろう。 えっと、ここからの帰り道はどう行くんだっけ……。 その時だった。 「あれっ。海里じゃーん」 見知らぬ声が聞こえた。 恐る恐る後ろを見る。 ……やっぱり見知らぬ人。 それが4人も。