公園も、何年ぶりだろうか。 しかし夜の公園は何だか不気味な感じ。 幽霊でも出てきそうだ。 人は誰一人いない。 つまり僕だけ。 ……ヒマだ。 時間は過ぎていくが、状況は一向に変わらない。 このまま公園で寝るか? いい加減眠い。 ブランコに座ったままでも眠れそうだ。 まぶたが段々重くなり、下を向いた。 ……その時だった。 「君、もしかして陸也?」 声が聞こえた。 男。多分、僕と同年代。