―――――――――― ――――――― ――――― 海里のお父さんと向かい合うように座る僕と、席を外している海里のお母さん。 周りの空気はどこか重たく、僕を突き刺す。 海里父は軽く息を吐き、話し出した。 「……美弥子と結婚して1年後に子供が出来た。双子だった。双子が生まれてから、俺達はぎくしゃくし始めた」