元に戻ってからは母さんはあまり僕に勉強を強制させなくなった。 だけど毎日勉強する癖はなかなかとれず、さらっとだけどいつもやっている。 まぁ、別に勉強嫌いなワケじゃないからいいけど。 損するワケでもないし。 「ごちそうさま」 僕は食器を重ね、シンクに持っていく。 ちらっと時計を見たら時刻は 9時をまわっていた。 もう大会始まるかな。 「じゃぁ行ってきます」 靴を履き、家を出た。