あたしは言葉を続ける。


「殴り合っていたら、あなたたちは今、息をしていなかった。明日も無かった」


静かに冷酷に。


心を乱しちゃいけない。


あたしは・・・『黒月』


「俺らを騙してたの・・・?」


裕人の悲しい瞳。


「どう思ってもいいわ」