「早く病院に」


「よし。行こう。車は外にあるから」


怪我が一番軽い司と修羅が時雨を抱える。


・・・大丈夫かしら?


部屋をゾロゾロ出て行くあたしたち。


・・・お父さん。


「お父さん」


「朱莉・・・」