「手っ取り早い方法は女装だ! ある程度、手腕のある野郎共がやれば万事丸く収まる。てことで、ワタル。タコ沢。テメェ等の出番だぜ!」
「ゲッ、なんで僕ちゃーん?!」
「くらぁあ荒川! なんっで俺もなんだゴラァア!」
「お前等なら好きそうじゃねえか。
ワタル、その暑そうな長髪が発揮する日が来たぜ!
ヘアピンとか使ってる時もあるだろ? 女装もお手の物じゃねえか。
タコ沢もー……、……、ちっとごつい女になりそうだけど悪くはねぇと思うぞ」
嘘つけ!
お前はウケたいだけだろ!
ワタルさんもタコ沢も女装するには無理がある体格だって! できることなら俺も腹を抱えて笑いたいけど!
口を揃えて大反対だと言うチームメートに、「リーダー命令だ」お前等、女装をやれ。今すぐやれ! 横暴な命令を出すヨウ。
だったらとワタルさんが、
「ヨウちゃーんもやってよねん!」
顔が整っているんだからリーダーは当然女装メンバーに入るべきだと痛いところをついた。
途端にヨウは、
「俺は駄目だ。だってリーダーだから。命令する権利はあっても、やることは駄目なんだ」
意味不明な弁解を始める。
要約すると自分はしたくないらしい。
言いだしっぺのくせにずっりぃ!
ちっとも納得していないワタルさんは自分よりも、もっと華奢な痩せがやるべきだとメンバーに視線を流す。
「モトちゃーんとか!」
「ゲッ。お、オレ、喧嘩弱いですよ!」
モトは弱い発言をして戦闘から離脱した!
ご尤も、矢島相手じゃモトは歯が立たないだろう。当然俺やハジメは無理なんだぜ! ザ・非力ボーイ!
「シズちゃーん!」
「副リーダー…、だから駄目なんだ」
シズはリーダーと同じ弁解をして戦闘から離脱した!
リーダー共々イミフー!
「キヨタちゃーんとかイケるっしょ! チビだし!」
「うぇええっ、俺っち切り札じゃないんっスかぁああ?! チビは余計っスよ!」
キヨタは切り札を立てに戦闘から離脱した!
確かにさっきの切り札発言はいずこなんでっしゃろう。
「んじゃあ。んじゃあ。より完璧な女装ができそうで尚且つ手腕があるメンバーって言ったら君しかいないぴゅー!」
ビシッとワタルさんが指差した先にいるメンバーに俺は青褪める。
ちょ、ワタルさん。貴方、誰を指しているか分かっています?
確かに手腕はあるよ。
めっちゃ強いよ。
だけど女装という面ではどうだろう?
だってその方は女装じゃなくってまんまオン「うーちに女装しろってか?」



