「「あ、あん(アン)ちゃ―――ん!!!」」
ど、どうしようどうしようと慌てふためいているブルー不良二人を余所に、ヨウは伸びている矢島の胸倉を掴んで「てめぇ起きやがれ!」ガックンガックン体を揺すり始めた。
お…、おいおいおい、ヨウ、もう矢島は伸びてるって!
お前の攻撃で伸びたって!
慌てて止めに入る俺だけど、ヨウは気がおさまらないのか青筋をこめかみに立てながら、オラオラオラッと揺すっている。
「てめぇ、こんの俺に二回も攻撃を食らわせたんだっ。その借りは三倍って決まってるんだよ!
てめぇが伸びたら三倍返しもクソもねぇだろうがっ! あ゛ーん?!
こんっくらいで伸びる手腕のクセに俺に喧嘩売ってきたのか? あ゛? おい矢島!」
「ちょ、よ、ヨウ! お、お前キレてるだろ? お、落ち着けって」
「矢島っ、起きやがれ―――!!!」
体育館裏は一時、騒然となった。
そりゃもう…、体育館にいた1年の教師達が何事かって様子を見に来るくらい騒がしくしちまったもんだから…、この後何が起こったのかは謂わずもがなだろう。



