呆れるハジメに、「俺はあいつが好かん!」とヨウ。
んなことはとっくに分かってるって。
お前が日賀野と仲が悪いことはすーっごく理解している。
でもハジメ曰く、日賀野達も“不良狩り”について独自に調査を進めている。
もしかしたら何か情報を得ているかもしれない。
交換条件という形で情報を共有するのも手じゃないか、とハジメは意見する。
理屈は納得したようだけど、
「ヤマトに誰が交渉するんだよ」
ヨウは不機嫌のまま疑問を口にした。
簡単に向こうが納得するとは思えない。
ヨウの質問に、ハジメは大丈夫だと満面の笑みを浮かべた。
「ヤマトって楽しい奴が好きだから、楽しい奴に交渉させればいいんだよ。ね? ケイ」
……、弁当を食っていた俺の動きが完全に止まる。
ハジメ、さん? 今、なんと仰いまして?
え…、俺が交渉? 俺が誰を?
まさかまさかっ…、俺が日賀野と交渉しろと?
じょ、ジョーダン抜かせ!
ハジメ、お前俺が日賀野のことをスッゲェ苦手にしているの、知っているだろ?! ろ?!
なのに交渉しろとか、お前は本当に俺のお友達か!
「や、ヤだぜ俺! あいつ無理! 絶対無理!」
顔面蒼白。
ガタブルでハジメに訴えるけど、
「今は里見の方がトラウマだろ?」
ならヤマトは大丈夫!
君ならやれると握り拳を作って熱弁された。
そっか、確かに里見の方が恐いかもしれない気がする。
てことは俺、日賀野とお友達になれ…、そうなわけないだろうぉおおお!
あいつは元祖トラウマ不良だぞ!
お友達レベルに達せないんだぞ!
てか、俺の中のフォーエバージャイアンなんだぞ!
絶対に無理!
「だけどね」
ヤマトと一番仲が良いのはケイなんだって。
すっとぼけたことを言うハジメに、「俺はいじめられてるんだよ!」バカヤロウと嘆いて弁当持ったままトンズラ。
愛しのジミニャーノくんの背後に隠れた。



