「何っ、真面目にパシリこなしてるんだよっ! ダッセェっ、ケイ、マッジダッセェ!
っ、ククッ…、偽者達のために、真面目にパシリをこなす荒川の舎弟っ、傑作じゃねえか!」
「そ、そんなに笑わなくてもいいじゃないか! お、俺だって好きにこなしてたわけじゃっ」
「じゃあ、それは何だよ」
買ったペットボトルを指差すヨウに、うぐっと俺は言葉を詰まらす。
「こ…これは…、じょ、条件反射…」
「っ、あっははははっ! じょ、条件反射で真面目にパシリっ。
名の売れた荒川の舎弟さまがっ、普通にパシリしてるとかっ! サイッコーだぜ、テメェっ」
もう駄目だ、俺はケイに殺される。笑い殺される。
某イケメン不良は腹を抱えたまましゃがみ込んで膝小僧を何度も叩き、大爆笑、文字通り大爆笑をしてくれた。
目尻に涙を溜めて、豪快に笑ってくれるもんだから俺はますます羞恥心を煽られる。
だ、だって、状況を説明する間もなく友情ムードになってさぁ。
お前が俺のこと心配してきてくれてさぁ。
励ましてくれたじゃんかよー。
素敵に無敵な友情ムードの前じゃ、ヤーんなことも、自分の置かれてる状況も、パッシーのことも忘れちまうだろ? なあ!
…っ、だからそんなに笑うなって!
自分でもナニやってるんでっしゃろう? って今更ながら反省、いや猛省してるんだから!
軽く頬を紅潮させる俺と、いつまでも笑ってくれるヨウ、んでもっていつまで経ってもパシに焦れたブルー不良二人組。
「パシ!」
早くしろとこっちに歩み寄って来る。
谷と川瀬の姿を流し目にしたヨウは、また一つ吹き出し、キャツ等を指差して笑った。立ち止まった二人といえば、なんで此処に荒川が…って顔してるけど、ヨウはお構いナシに大爆笑。
もはや笑い過ぎて喋ることも儘ならないらしい。
うっわぁ、羨ましいな畜生、そんなにも笑ったらなぁ、福がたっくさん寄ってくるんだぞバカヤロウ! 幸せになっちまえ阿呆ー!



