サーッと血の気が顔から引いていく。
ま、マジどうしよう。
のんびりのほほんと歩きながらヨウと会話してたもんだから…、あ、あの三人、ぜぇったい待ちくたびれてるよな!
や、やっべぇ怒ってたらどうしよう。
あの三人、母音には濁音を付けてくるわ、胸倉を掴んでくるわ、背中や脛を蹴ってくるわ…。
なにかと脅しにかけてくるんだよなぁ!
ちょい暴力的な不良さんだってことも知っちまったし!
「お、怒られる」キョドる俺に、
「誰にだ?」ヨウは不思議そうな顔で見つめてきた。
「ワタルにでも頼まれたのか? それ」
「いや、これは矢島と谷と川瀬に…っ、うわぁああっ、やっべぇ。ぜぇえってぇ怒ってるっ、怒ってるぞ、あいつ等っ」
「……誰だ? そいつ等」
「誰って、そりゃ「パシっ、お前どんだけ時間掛けてやがるんだぁああ!」
ビクゥウウウ―ッ!
俺の体が怒声によって硬直、ぎこちなーく前方を見やれば、苛々と憤りを見せている川瀬と谷の姿がっ。
「あんちゃんが」「待ちくたびれてるぞー!」と、向こう側で揃って地団太を踏んでいる。
ゲゲゲっ、マジかよ。
……矢島、殴ってこないよな。
あいつ等の憤りオーラからして殴られそうなっ…、いやいやいやこれは俺のお金で買ったものだし!
ちょっとくらい遅れたっていいじゃないか!
「うーっす今行きます」
俺は二人に返事、余所でヨウは頭上にクエッションマークを沢山浮かべていた。
「なあケイ、あいつ等、テメェのダチか?」
「え、違うよ。あいつ等は俺を荒川の舎弟に仕立て上げたい不良さん方」
「はあ? じゃあテメェは誰だよ」
「はい? 変なことを聞くんだな、ヨウ。俺は勿論、田山圭太だろ」



