青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―



サーッと血の気が顔から引いていく。


ま、マジどうしよう。

のんびりのほほんと歩きながらヨウと会話してたもんだから…、あ、あの三人、ぜぇったい待ちくたびれてるよな!

や、やっべぇ怒ってたらどうしよう。

あの三人、母音には濁音を付けてくるわ、胸倉を掴んでくるわ、背中や脛を蹴ってくるわ…。

なにかと脅しにかけてくるんだよなぁ!
ちょい暴力的な不良さんだってことも知っちまったし!


「お、怒られる」キョドる俺に、

「誰にだ?」ヨウは不思議そうな顔で見つめてきた。


「ワタルにでも頼まれたのか? それ」

「いや、これは矢島と谷と川瀬に…っ、うわぁああっ、やっべぇ。ぜぇえってぇ怒ってるっ、怒ってるぞ、あいつ等っ」

「……誰だ? そいつ等」 



「誰って、そりゃ「パシっ、お前どんだけ時間掛けてやがるんだぁああ!」



ビクゥウウウ―ッ!

俺の体が怒声によって硬直、ぎこちなーく前方を見やれば、苛々と憤りを見せている川瀬と谷の姿がっ。


「あんちゃんが」「待ちくたびれてるぞー!」と、向こう側で揃って地団太を踏んでいる。


ゲゲゲっ、マジかよ。


……矢島、殴ってこないよな。


あいつ等の憤りオーラからして殴られそうなっ…、いやいやいやこれは俺のお金で買ったものだし!

ちょっとくらい遅れたっていいじゃないか!


「うーっす今行きます」


俺は二人に返事、余所でヨウは頭上にクエッションマークを沢山浮かべていた。


「なあケイ、あいつ等、テメェのダチか?」

「え、違うよ。あいつ等は俺を荒川の舎弟に仕立て上げたい不良さん方」

 
「はあ? じゃあテメェは誰だよ」

「はい? 変なことを聞くんだな、ヨウ。俺は勿論、田山圭太だろ」