なんでぼんやりしているのだとアズミから叱咤されてしまう。
いやぼんやりしているわけじゃないよ。
呆気取られているだけだよ!
ひ、日賀野チームってつくづく怖ぇ!
とことん頭脳派じゃんかよ。
数少ない情報から此処まで仮説を立てるとは。
しかもグーグルの航空写真モードを使ってより的確な風景を出力し、チーム一丸となって仲間を救い出そうと時間を短縮する。
こ、怖い。
ナニこの人達、めっちゃ怖い。
すべてにおいて俺達とは一味も三味も違う。
同じ高校生とは思えない。
俺達、よくこのチームと張り合うことができたよな。
片隅で畏怖の念を抱きながら、俺はアズミと場所を変わってもらって地図モードにすると画面と睨めっこする。
健太が拘束されそうな場所。更に倉庫っぽく、周囲に声が届きにくそうな場所。
踏切が半径何mまで聞こえるのか。
俺の小さなオツムじゃ想像できないけど、でももし健太がこの付近にいるとしたら…、航空写真モードにしてリアルな地域を隅々にまで目を配っていた俺は五箇所に目星をつけた。
「日賀野さん。此方はいけそうです。そちらからの追加情報は?」
「チャイムだ。微かにだが、チャイムも聞こえるらしい」
チャイムってことは学校が近くにあるってことか。
五箇所から三箇所に的を絞った俺は、日賀野を呼んでその三箇所を指摘。
「なるほどな」
近場なら少人数で良さそうだ。日賀野は意味深に言うと、面子達にすぐさま情報収集をしろと言い放った。
ケンの取り巻いていたストーカーを炙り出せ。
どんな情報も見逃すな。
特に情報通の魚住には念入りに情報収集をするよう促した。
ストーカーに対する嫌悪感を見せる日賀野は「舐めやがって」忌々しいとばかりに鼻を鳴らし、副リーダーと俺を呼びつけて扉に向かう。
俺は慌ててカウンターから離れ、二人の後を追った。
これからの行動は勿論、健太の迎え―――…。



