ははっ、うっるせぇよ。
噂を鵜呑みにしている毒舌様に、俺の何を知ってるんだベラボウのドチクショウ!
ついでにピアスはヨウが無理やりあけやがったんだよ!
取り敢えずやんわりと、二度言うけどやんわりと、「舎弟だよ」と訂正をいれてみる。
「出た。うざいノリデスネ」
そんなノリ、イラナイ、嘲笑してくる馬場さんに、表の俺は愛想笑い。
内心ではお前も大概でうぜぇ! こりゃノリじゃなくて真実だ! と吠えています、俺。
やっぱり溜息しか出ない俺に馬場さんが舌打ち。
「二度と会いたくなかったわ。ムカつく」
おやおやまあまあ、随分嫌われましたね俺も。じゃあ会わなかったらいいじゃないかと内心で反論。
俺も貴方様には是非ともお会いしたくなかったですし?
まったくもって苛々するっ、毒舌の波子め…、俺の器が大きいことに感謝しろよ!
てか、用がないなら帰れっつーの!
「一生パシられてろ、ヘボ!」
……、よーしよし、よく堪えた俺。もう十分だよな?
「馬場さんが俺のことを嫌いなのは十二分に分かった。話がないなら俺、戻る」
枠から体を離して、俺は踵返そうとする。
途端に「あ。ま、待って下さい」堤さんが俺の腕を掴んできた。
ごめんなさいごめんなさい、繰り返し謝罪してくる堤さんは馬場さんを睨む。
「波子先輩。あんまり田山先輩に気に触るようなことを言わないで下さいよ。頼み難いじゃないですか!」
「気に触る? アタシ、本当のことを言っただけだし?」
「もぉおお波子先輩!」



