青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―



ははっ、うっるせぇよ。


噂を鵜呑みにしている毒舌様に、俺の何を知ってるんだベラボウのドチクショウ!

ついでにピアスはヨウが無理やりあけやがったんだよ!

取り敢えずやんわりと、二度言うけどやんわりと、「舎弟だよ」と訂正をいれてみる。

「出た。うざいノリデスネ」

そんなノリ、イラナイ、嘲笑してくる馬場さんに、表の俺は愛想笑い。


内心ではお前も大概でうぜぇ! こりゃノリじゃなくて真実だ! と吠えています、俺。


やっぱり溜息しか出ない俺に馬場さんが舌打ち。


「二度と会いたくなかったわ。ムカつく」


おやおやまあまあ、随分嫌われましたね俺も。じゃあ会わなかったらいいじゃないかと内心で反論。

俺も貴方様には是非ともお会いしたくなかったですし?

まったくもって苛々するっ、毒舌の波子め…、俺の器が大きいことに感謝しろよ!


てか、用がないなら帰れっつーの!


「一生パシられてろ、ヘボ!」


……、よーしよし、よく堪えた俺。もう十分だよな?


「馬場さんが俺のことを嫌いなのは十二分に分かった。話がないなら俺、戻る」


枠から体を離して、俺は踵返そうとする。

途端に「あ。ま、待って下さい」堤さんが俺の腕を掴んできた。

ごめんなさいごめんなさい、繰り返し謝罪してくる堤さんは馬場さんを睨む。 


「波子先輩。あんまり田山先輩に気に触るようなことを言わないで下さいよ。頼み難いじゃないですか!」

「気に触る? アタシ、本当のことを言っただけだし?」

「もぉおお波子先輩!」