青騒のフォトグラフ Vol.2 ―夜嵐の不良狩り―



何を聞いても喧嘩に結び付けようとするタコ沢とキヨタ。

そうなれば、ヨウの聞く相手は自然と冷静を欠いていない奴に目が向くわけで。

「ケイ」

どうなっているんだと説明を求めてきた。

ゲンナリと肩を落とす俺は、重たい腰を上げて向こうで説明するからと隣室に向かう。


此処じゃ二人が喧嘩をしていて煩い、そう言ってヨウを誘導。
 

その際、がくんと足が崩れそうになったために、四隅で心配の眼を向けていたココロが駆け寄って来た。

体を支えようとしてくれる彼女に、「サンキュ」俺は一笑して、ちょっち肩を貸しててもらえるかと申し出る。

「濡れるけどいい?」そう付け加えて。


純粋に役立てることが嬉しいのか、彼女は小さくはにかんで頷いてきた。
 

こうして俺は彼女の肩を借りながら隣室へ。

中に入ってくるメンバーと室内にいたメンバーに目を配り、向こうから聞こえてくるタコ沢とキヨタの声に耳を澄ませる。

かんなり声のボリュームが大きくて、扉を閉めてもヤンヤンギャンギャンと喝破が聞こえてきた。



うん、これならいいだろう。



メンバーもヨウを筆頭に副リーダーや向こうの副リーダー。舎兄弟組に、こっちの頭脳派とココロがいるだけだ。チャンスは今しかない。
 
 
「ヨウ、すんげぇ不味いことになったかもしんねぇ」


俺は事情を聞いてこようとするヨウに、まず結論から述べる。

瞠目するリーダーに、

「キヨタとタコ沢はわざと喧嘩してくれている」

だからあいつ等の喧嘩は嘘だと暴露、すべては説明するチャンスを作るためだと顔を顰めた。
 

「チャンス。ですか?」


それってどういうことです?

ココロが俺の顔を覗き込んでくる。