私は急いで支度し、お義母さんの用意してくれたパンを咥えると鞄を持って家を出た。




家の前では自転車で待ってる咲人の姿が。




「遅い。」


『ほへんははい。』(ごめんなさい。)


「もういい。早く乗れ。」


『モグモグ…はーい。』


私はパンを食べながら返事をし、咲人の後ろに乗った。




咲ちゃんがお家に泊まってもう3日。




今日咲ちゃんの両親が旅行から帰ってくるらしいから、今日は実家に帰るそうだ。




咲人の自転車の後ろに乗りながら、姫華はパンを食べ終えた。






学校に着き、教室に入ると優哉が出迎えてくれた。




「おはよう、姫華。」


『おはよう、優哉くん。』




最近私、変なんだよね。


優哉くんに名前を呼ばれる度、胸がドキドキするの。




なんでかな…?




ほら、




目が合うだけで胸が高鳴る…。