「なんだ、そっか」



納得するやいなやすぐに
視線を元に戻したあたしに
優花は興味シンシンの声で、



「だーから、何してんのって!

何そんな真剣に見てんの?

雑誌?」



もぉ、今けっこう集中
してたのになぁ。



あたしは仕方なくもう一度
顔をあげて、



「そーよ。

けど別に気にしないで。
優花が見て面白いような
雑誌じゃないから」



今読んでたの、ファッ
ション雑誌でもなけりゃ
旅行雑誌でもない。



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