20歳年上の彼氏は元リーゼントだった。


両親に捨てられた過去を持っている。


喧嘩毎回して
「ドメスティックバイオレンスだ!」と叫んで警察沙汰に繰り返しなっている。


留置所に彼氏が一週間入った事もある。


私は精神障害者であり発達障害者。

生きづらい毎日に死にたくなる日々

自伝出版と役者で有名人になりたい

そう夢見ている。

いじめられ15年間ぐらい人間不信で

デブスだし料理も洗濯も、ろくにできないし……。


家族にさえ、三年前から障害者になった事を理解されずに北海道には帰宅できないでいる。


最近になって仕送りの缶詰やお米が届くようにはなったけど


家族連れを見るたびに苦しい。


『みやびには俺がいるよ』


頭を撫でながら


そう言ってくれた 伸一がいなかったら私どうなるんだろう?


怖い。


独りになりたくないよ。


「先に死なないでね」


『48歳だから俺のが先に死ぬかもな』


28歳の私とは親子いや親戚のおじさんくらい年の差がある。


「馬鹿」


涙ぐむ私


『俺がいなくてもしっかり生きるんだよ、泣かないで、みやびには笑顔でいてほしい』


「うん……」


『みやびの幸せが俺の幸せなんだから』


ありがとう。


伸一が、そう言ってくれるたびに


こんな私でも生きてていいんだと思える。


料理、洗濯、メンタルクリニックの付き添い


家族会の参加


等々


こんなにいろいろしてくれる彼氏はもう現れないだろうなぁ。


『しかもイケメンと書いておきなさい』


「また見てる」


『恋愛甘々……よりは、こっちのがいいな』


「あんた全否定したもんね」


『だってー有り得ないだろ?俺は、ジョニーデップで、みやびに尽くしてる神様だけどな』


はいはい


ワイルドカウボーイさん。


『わがままで怠け者で甘えん坊の俺の大事なばあさん』


「怠け者じゃないよ、障害」


『冗談だよ、冗談』