眠り王子×無関心姫②【完結】




プチッと用件だけを言って切られた電話。




………あと、三日ね。



明日は明羅さんたちの引退式。


……俺はやっぱり総長にはなれない。












「よぉ、玲。」

「明羅さん…」

「話があんだよ。ちょっと来てくんね?」



そう言って連れて来られたのは倉庫の中の幹部室。





「………。」

「………。」

「…玲、お前は、紅蓮の総長、継ぐ気あるか?」



そんな話は。



「無理です、俺には。」



出来るものなら。


総長を継いでも良いなら喜んで継いでた。



……でも、俺は家に戻る…



俺のたった一つの癒しだった美優の笑顔。


あれが無くなるかもしれないなんて、考えられない。






それに、大切なものは手放しちゃいけねえんだろ?


見合いなんかさっさと断って力付くで舞憂を迎えに行ってやる。






だから、俺は明羅さんたちの引退と同時に紅蓮を抜ける。