カツカツとシンが近づいてきてる音がする。 ああもう。 静かすぎる! 「舞憂、」 口を開いたのは、やっぱりシンで。 「俺言ったよな?」 「何を…」 「見合いなんかして、ホントにいいのかって。」 そういえば、言われた。 「舞憂は仕方ないって答えたんだ。」 「…うん。」 「俺は、意地でもその見合いをつぶしてやろうと思った。」 意地でも、って… んな物騒な。 「でも、そんなことしなくても済んだな。」 「………、」 「全部あの人の独断だったんだから。」 全部、母さんの。 確かにそう。