ぐ、とその細い腕を掴む。 ――冷た過ぎて鳥肌が立った。 んで、俺の頭も冷えた。 「舞憂!何考えてんだ!」 「…離してよ。…あたしは死にたい。」 「ふざけんなよ?」 「……あたしは、ダメな人間だから…。」 「は?」 「欠陥品だから、死んだ方がいい…。楊杞も、軽穂も、玲も、家すらも守れないんだよ…っ」 冷たい声に、少しの涙声が混ざる。 でもその目は、冷たくて。 ――お前は、何をそんなに悩んでるんだ?