眠ってる舞憂の手を、美しい手が包み込んでる。 「おちつき、ましたか。」 「Thank you.Karuho.」 この人は、英語とカタコトの日本語しか話せない舞憂の母親。 恐ろしいくらいに綺麗な人だ。見た時はびっくりした。 ブロンドよりも少し茶色に近い髪色。 透けるようなブラウンの瞳。 舞憂に似た細い体つき。 意思の強さを表すような言動。 とにかく、舞憂に似てる。