カタカタと震える手で楊に電話した。 楊の存在は、いつの間にか俺の精神安定剤みたいになった気がする。 「…何、やってんだ俺。」 まじ、馬鹿だなあ。 舞憂も楊もどっちも大事だ、なんて。 目の前で苦しそうに眠る舞憂を見れば、心臓が跳ねる。 楊の笑顔を思い出せば、こころが落ち着く。 ……俺こそダメな人間だ、舞憂。