「もしもーし。」 こういうときの軽穂の電話は、いいことじゃない。 いっつも、そうなんだもん… [よ、楊……] ほら、こんなに弱った軽穂の声。 [ごめん、俺…] どうせ、あたしが聞きたくないようなこと言うんでしょ。 [舞憂が、倒れた…] ほうら、やっぱり。 そんなこと、聞きたくないよ。 [○△病院…だ…。ごめん、楊…。] 「…今から行くね。軽穂は何も悪くないでしょ?謝んなくていいんだよ。」 [ごめん、ごめん…]