「楊は、分かってる。」 分かってる? 何を? ……まさか――… 「俺は昔から、舞憂のことが好きだ。」 …やめて。 「それを、楊は知ってる。」 …やめて。 「言わないつもりだったけど。そんなに舞憂が泣くなら、俺がお前を連れ去るよ。」 …やめて。やめて、言わないで… 「だから、俺と行こう。」 「やめて!!!!!!!」