頭が、真っ白になった。 「…何、言ってんの?」 軽穂、あんたって奴は… 「おちょくってんの、あたしを。」 「ちげえよ!」 ビクッ! 急に軽穂が声を荒げるもんだから、ビックリする。 「神城んとこなんか戻らなくていい。隆貴と結婚なんかしなくていい。俺と、行こう。」 「な、何、言ってんの……」 軽穂、あんたには… 「楊杞がいるでしょ…」 あの子が、いる…