シンに目を向けてみると、眉を寄せていて。 「…何、その顔。」 あたしより、シンのほうが不服そう。 「いいのかよ。舞憂は。」 「は?」 何言ってんだか。 「舞憂は顔も知らないやつと結婚していいのかよ!」 「………。」 『なんとか、言えよ…』 急に、英語にならないでほしい。 『舞憂っ……』 「あたしが生まれたときから、決まってたんだから、良いも悪いもないでしょ。」 まったく、そんなこと言わせないでほしい。