次の日。あたしは朝っぱらから母さんに呼び出された。 『おはよう、舞憂。』 『おはよう…』 カタン、とイスに座って母さんの次の言葉を待つ。 めっちゃ笑ってるし、たぶんあたしにとっていい話ではないな… これは勘じゃなくて確信。 『舞憂にはお見合いが決まってるの。』 ほーら。 全然いい話なんかじゃない。